シードルとビール・ワインの違いは?特徴をほかのお酒と比較しながら解説

「シードルは、ほかのお酒とどう違うのだろう?」

シードルに興味を持ったことのある方なら、一度はこんな疑問を抱いたことがあるはず。日本ではまだまだ馴染みのないシードルですが、実は私たちにとって身近なお酒のいいとこ取りができるお酒なんです。

今回はシードルをもっと身近に感じていただけるよう、日本でも馴染みのあるビールやワインの味わいや特徴と比較しながら、その特徴をご紹介します。

目次

シードルとビール・ワインの違いは?

シードルとビール・ワインの違いは01

シードルもビールもワインも醸造酒の一種。「発酵させてつくるお酒」という点では同じですが、一体どんな違いがあるのでしょうか?

ここではまず、ビールやワインといった私たちが普段の見慣れているお酒と比べながら、シードルの基本を確認していきましょう。

①りんご・ぶどう・麦。発酵させる原材料が違う

記事の冒頭では、シードルもビールもワインも醸造酒の仲間であるとお伝えしました。醸造酒のキーワードといえば、発酵です。つまり、何を発酵させるのか。それぞれの原材料によって、できあがるお酒が変わるのです。

それでは、シードルとワイン、ビールの原材料を確認してみましょう。

・シードル:りんごを発酵させる
・ワイン:ぶどうを発酵させる
・ビール:を発酵させる

ワインやビールがそれぞれ、ぶどうや麦を発酵させてつくられるお酒であるように、シードルはりんごの果汁を発酵させてつくられています。

原材料は、基本的にはりんごだけですが、ビールのようにフレーバーを加えたり、シャンパンのように出荷までに熟成させたりと、醸造の工程では共通点が多いのもシードルの魅力のひとつ。りんごの自然な甘みや酸味、そして旨味をお楽しみください。

②グルテンフリーで「ビール」よりも健康的

健康や美容への関心が高い人の中にはグルテンフリーという言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

そもそもグルテンとは、小麦や大麦、ライ麦など麦類に含まれるタンパク質の一種。パンやパスタなど小麦でつくられる食品のモチモチとした弾力の元になっている成分です。私たちが普段飲んでいるビールは「麦」から作られているため、当然のごとくグルテンが含まれています。

「そんなに身近なものなのに、何がダメなの?」と思った方も多いかもしれませんが、実はグルテンの摂取によってアレルギー症状を引き起こしてしまう人もいるのです。

「パンを食べると、胃の調子が悪くなる」「ビールは好きだけれど、飲み会の翌日がつらい」という方は、もしかするとグルテンが体質に合っていないのかもしれません。

小麦が主食の欧米では、こうした人々の健康志向の高まりから、グルテン(麦)を含まない「シードル(ハードサイダー)」ブームが再熱。

中でも太平洋岸北西部では、シードル専用のりんごもつくられ、ビールよりもシードルを日常的に飲む人の割合が増えているようです。

「グルテンフリーに挑戦してみたいけど、いきなりパンやパスタを排除するなんて考えられない……」そんな人はまず、いつものお酒からグルテンフリーにトライしてみてくださいね。

③アルコール度数控えめでワインよりも気軽に飲める

「アルコール度数が高いお酒は苦手」という方にも、シードルがおすすめです。

シードルは辛口のタイプでも、アルコール分は5%程度。低いものであれば2〜3%のものも多くつくられています。ワインよりも酔いにくく、気軽に飲めるので食前酒やランチのおとも、キャンプなどのアウトドアシーンにも大活躍の予感。

お酒が苦手な方はもちろんのこと「今日は酔いたくないけれど、ワイワイ楽しみたい」という時にもおすすめです。ワインのような格付けやテイスティングの作法がないので、よりカジュアルに楽しめますよ。

ビール好きにシードルをおすすめする理由

シードルとビール・ワインの違いは02

ビールよりも健康的に、おしゃれに楽しめるシードル。とはいえ、「ビールがやっぱり1番好き」というビール通も多いかもしれませんね。

最近では、グルテンフリーのビールも開発され、クラフトビールの人気も加わりおしゃれなビールも人気を集めつつあります。ここからは、そんなビール好きなあなたにぜひ知ってほしい、シードルの魅力を2つご紹介します。

おすすめ理由|①ビールのようにゴクゴク飲めるシードルがある

一昔前の日本では、シードルは炭酸の効いた甘いお酒というイメージが一般的でしたが、実はいろいろな味のタイプがあります。

そんな中でも「ビールのような苦味が欲しい」「スパイシーな料理や揚げ物が好き」という方にぜひ味わっていただきたいのが、イギリスやアメリカでつくられた辛口タイプのシードル。  

甘味や酸味は控えめで、ビールのようにゴクゴクと飲みやすいお酒です。

飲み口はすっきりしているので、餃子や唐揚げなどの居酒屋メニューと合わせるとさっぱりとした後味に。意外に思われるかもしれませんが、シードルはお醤油との相性も抜群です。焼き鳥や魚のみりん干しなど、和食との組み合わせにもぜひトライしてみてください。

おすすめ理由|②生ビールならぬ生シードルを楽しめるお店が増えている

生シードル

夏になるとキンキンに冷えたグラスに注がれた生ビールが飲みたくなりますよね

一般的に、ビールづくりの過程「加熱処理」をしていないものを生ビールと呼んでいますが、実はシードルの中にも、生ビールならぬ「生シードル」があるのです。

生シードルとは、生ビールと同じように加熱処理をしていないシードルのこと。主にフランスでつくられているシードルが生シードルに当たります。

「火入れ」という殺菌処理を行わないため、りんご本来がもつ新鮮な果実感を堪能できるのが生シードルの魅力。非加熱処理のシードルが樽やタンクに詰められて日本に輸入されることもあり、国内で新鮮な生シードルが楽しめるお店も増えてきています。

ワイン好きにシードルをおすすめする理由

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続いて、ワイン好きな人に向けたシードルの魅力についてみていきましょう。産地によって異なるテイスティングが楽しめたり、ヴィンテージものが見つかったりと、ワインの魅力ははかり知れないもの。

しかし、シードルにもそんなワイン通を唸らせる奥深い楽しみ方があるのです。一体どんな楽しみ方なのでしょうか?

おすすめ理由|①ワインのようなヴィンテージのシードルもある

ワインを語る上で、ヴィンテージは欠かせない要素です。ヴィンテージとは、ブドウの収穫年のこと。つまりヴィンテージの表記に「2022」と記載されていれば、2022年に収穫されたブドウを使ったワインということになります。

結婚記念日や大切な人の誕生日など「思い出の年」のヴィンテージワインを選ぶのも、楽しいひとときですが、実はシードルにもワインと同じようにヴィンテージが記載されたものが存在します。

基本的に、シードルをつくる上では収穫年の異なるりんごを使ってはいけないというルールがあります。その年によって、気候やりんごの栽培状況は変わるもの。一概にこの年が「当たり年」とはいえませんが、年代ごとに異なる味わいに仕上がります。ヴィンテージもののシードルを見かけた際には、ぜひ飲み比べてみてくださいね。

ホットワインならぬホットシードルも美味

ホットシードル

寒い冬におすすめしたいのが、ホットワインのように温めて飲むシードルカクテルです。シードルの産地、フランスのノルマンディー地方では、クリスマスマーケットやレストランでもホットシードルが大人気です。

残念ながら、日本のシードルは温めると酸味が強くなる傾向に。ホットで楽しむなら、甘味の強いデザート感覚で楽しめるシードルが向いています。シナモンやハチミツ、レモンスライスを加えてみるのもおすすめ。

ご自宅でホットシードルをつくる場合は、マグカップや耐熱グラスに入れ、電子レンジで50秒〜1分程度(50〜60℃程度)温めるとおいしく仕上がりますよ。

シードルはビールとワインの「いいとこ取り」|まとめ

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今回はシードルを知る第1歩として、ビールやワインなど身近なお酒との違いについて取り上げました。

シードルもワインもビールも、元をたどれば「醸造酒」という仲間。そこから、りんごやブドウ、麦とそれぞれの原材料を発酵させることによって、異なる楽しみ方が広がっていきます。

ワインよりもカジュアルで、ビールよりもおしゃれに楽しめるシードルは、まさに両者のいいとこ取りなお酒です。

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シードルとビール・ワインの違いは05

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